”梅+クス+漢数字”刻印

堺市堺区九間町の八木栄次郎旧宅の勝手口に敷かれている煉瓦に見られる刻印。縁の丸い五弁の花形(恐らく梅)に「クス」の文字と漢数字を刻む。現時点では他に検出例がなく使用社の目処もつけにくい。府下の工場で「クス」の文字が絡むのは中河内郡楠根村の浪花煉瓦(合資)(M30.6. 操業、現東大阪市、工場主楠田由兵衛)、泉北郡鶴田村大字上の楠本煉化工場(M29.12.創業、現堺市西区)の2社くらい。いずれも小規模な工場であった。

宇治駐屯地電計課前の敷石には”桜形+クス+漢数字四”の刻印がある。同駐屯地の建物では桜形にカナを配する刻印と梅鉢にカナを配するものとが混在しており、かつ両者とも機械成形煉瓦に打刻したものが存在する。あるいはこの印も堺煉瓦と関係のある刻印であるかも知れない。


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