山陽煉瓦 SRK

広島県豊田郡吉名村字宗越4518に昭和16年頃創業した山野隆美煉瓦工場を起源とする。昭和19年頃山陽窯業株式会社となり、以降昭和50年代まで煉瓦を製造し続けた。

山野氏の後を継いで工場を経営した前谷茂久氏は岸和田煉瓦で煉瓦製造業を学んだ縁から岸煉納入用の煉瓦を製造していたこともある。”SRK”刻印は自社製品に押された刻印である。

当地では箱型の型枠を使って煉瓦を製造しており、取り板にあけた際に反ってしまいやすかったため「押し板」と呼ばれる板で圧して形を整えていた。”SRK”刻印はこの板の中央に作り付けられており、成形の際に自動的に押印される仕組みになっていた(『日本煉瓦史』p.73に写真あり)。


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