朝日窯業

大正6年10月頃に創業し、本社を兵庫県尼崎町に、分工場を大阪府泉北郡鳳村に置いて窯業製品を製造した。『大日本商工録 第二版』に社章の記載があるほか、『日本工業要鑑』の広告ページに盛んに広告を出している(例えば大正7・8年度用(第8版)など)。この広告の社章は十一本の放射光をもつ朝日で、中央に「○と」の文字があるが、『大日本商工録』の社章は七光で、実際その刻印が押された赤煉瓦が大阪市内で見つかっている(かつては豊中市岡町住宅地にも存在したが再開発で亡失した)。普通煉瓦は主に鳳村の分工場で製造されたようである。

製造品目は亜鉛精錬・ガス発生用等のレトルト、黒鉛坩堝、耐火煉瓦などとあり、耐火製品がメインであったようだ(もちろん普通煉瓦も掲げられている)。文献資料では大正9年頃までしか操業が追えないが、兵庫県の本社所在地?にはそれと入れ替わりで旭硝子が成立しており、ガラス製造業に発展解消したものと思われる。


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