[Sec]第一煉瓦製造?@琵琶湖疏水第三隧道呑口近傍

小口方向に2/3、長手方向に1/4ほどに割れた断片。“Y線”は確認できないが刻印面が平滑なので刻印側を“表”とする。

朧げながら“冂”。内部がほぼ全面的に黒化している。これは胎土成分の違いではなく焼成環境の違いではないかと思う(燻し瓦と同様の手法で還元雰囲気で焼き上げたあと、短時間酸化雰囲気に戻して焼くことで、吸水率が低く色目のよい煉瓦を製造したのではないか。同様の断面は川島煉瓦や旧桂川橋梁使用煉瓦にみられる)。

黒化部分の縁の明瞭さが“表”側と“裏”側で異なるのも注目したい。函型に詰めた部分と投入した部分とで密度が異なり?酸素の拡散速度に差異が出る?のではあるまいか。これは憶断だが。いずれにしてもこのような断面の場合、黒化の縁は函の底側の明瞭で、蓋側がばらついているパターンが多い。

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