初代揖斐川橋梁第一橋脚足元に埋没していた転石。形状指示”ビー”は後年定規の”B”に一致。”ビー”の左に見える窪みは添印で、「萩」字を四角で囲ったものとみられる。第4橋脚の”ビー”参照。第2、第4橋脚は井筒部も含め開業当初のものが残されているはずなので、それと似たような構成・打刻位置のこの煉瓦も初代橋脚のものと推定される。”ビー”は木曽川橋梁橋脚でも使われているが、同”ビー”には添印が見られなかった。
必ずしも小口打刻だけというわけではなく、同所瓦礫の中に平に打刻された煉瓦の残欠もあった。
型取材で印影を再現。”荻”ではなく”萩”だろう。