吉名煉瓦
広島県の煉瓦産地のひとつ・吉名町に大正14年(1925)に設立し、比較的安定的に長期にわたって生産した会社。当初は合資会社だったが昭和16年(1941)有限会社、同24年株式会社となって47年まで営業を続けた。昭和11年頃には本社工場の近傍に第二工場を設け、これも昭和23年頃まで操業している。なお広島県下の煉瓦工場については阪田泰正『赤れんが物語』(安芸津記念病院資料室刊・郷土シリーズ第5集)に詳しい。吉名煉瓦の稼働時の写真も掲載されている。
YoshinaのYを丸で囲った刻印を使用。関西地方ではあまり見られないが兵庫県高砂市曽根や大阪府豊中市岡町で検出例がある。