●煉瓦製造組合 京都にては近来各工場の建築増加せるより煉瓦の需用多く随て其製造所も益々増加し目今に至りては二十余ケ所の多きに達したるが其間漸やく競争の弊を生じ争うて代価を下落せしむるの結果製品粗悪に流れ同業全体の不面目を来たすを以て今回此弊害を矯正する為め同業組合を組織し規約を設け府知事の認可を受くることにせんとて同業者等目下協議中なりと云う
M31には組合が存在し第三高等学校へ煉瓦納入をしている(歴彩館蔵田中謙文書)。中心となったのは京都煉瓦製造、京都製瓦、そこに南桑煉瓦製造も加わっていたが京都煉瓦製造は早々に廃業した(亀岡市歴史資料館蔵田中理一郎日記)。