池田本町の路傍に転がる円形井筒の大瓦礫に検出。外周から扇-撥-撥と積んだ段が見えており、その扇の異形煉瓦に”7丁”が打刻されている。M29規格では”C”に相当するものである。小楕円形井筒の”丁”は扇形だが、外周から甲-乙-丙-丁と積むと規定されており位置が合わない。また在所には撥形異形煉瓦に丁を押したものも多く検出されている(甲乙は見られず)。故にここで見られる”丙”・”丁”は作業者識別用の内部符丁と考えられる。”丙”・”丁”単体で検出したものはそれとは別に”イ”や”ハ”といったカナを小口に打刻したものが多い。
”7丁” on 肉厚扇形異形煉瓦@近江八幡市池田本町
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