高さ2cm、幅1.5cm?の印。「明賀」と読める文字を刻む。この印以外に刻印はなく、岸和田煉瓦か旭商社の職人が戯れに自分の名を刻んだ印を使ったのかも知れない(木津川橋梁の異形煉瓦は岸和田煉瓦か旭商社ばかり使われている)。
平中央に”▲”2つあり。板の角を押し付けて捺したような印。堺の丹治煉瓦周辺で検出される”□+英数字”印とともに推された”▲”印に似たテイスト。この煉瓦の”▲”は明瞭な三角錐状をしているが、”□+英数字”印の”▲”はそこまで明瞭でないことが多いようである。
2025.8.16追記:”▲“印は岸和田煉瓦の×印の押し損ないではないかという指摘をいただいた。確かに、三角錐の一面のみに朱を乗せて復元すると、木津川橋梁で採取した岸和田煉瓦印の大きさとぴたり一致する。感謝!>TUKA様