京都大阪間 甚兵衛川暗渠
R長手/厚 20 = 4.07 [4.00, 4.14]99%
R小口/厚 20 = 1.98 [1.94, 2.01]99%
D20 = 232.8 x 114.9 x 57.58 mm
⇒ 7.7 x 3.8 x 1.9 寸 or 9-1/8 x 4-1/2 x 2-1/4 in( 1.2 in/寸 換算)
M8.10.竣工。長手と厚、小口と厚をセットで計測。計測位置は基本的に各辺中央。計測場所:東口付近ヴォールトとその基部。目地が風化しているため煉瓦寸法の計測がしやすい。
山端暗渠の結果と比較されたし。標本平均絶対値は長手で9mm近くも差があるが、長手/厚比はほぼ同じで、両者とも同じ規格で作られた煉瓦である(素地の焼き締まり率が異なる)ことが知れる。京都大阪間鉄道の煉瓦の多く、おそらく堺の官営工場製は長手/厚比=4.10~4.07、小口/厚比=2.00前後に落ち着く傾向があり、8.2 x 4 x 2寸 型枠で製造されたものと想像される。『堺市史』には最初期に「二、四、八型(二寸、四寸、八寸)」の型枠で煉瓦を製造していたことが綴られている。