畑の隅の転石。厚78mm前後の肉厚煉瓦に打刻。やや縦長の□にカナ漢数字二を入れる。初代木曽川橋梁井筒から採取した異形煉瓦の添印に酷似しており、一連の西尾士族生産所製品の一つと見られる。しているが、二線の間隔が異なっており、カナの”ニ”ではなく漢数字の”二”、西尾士族生産所工場近傍で採取した”□+漢数字”と同系列の印と見るべきかも知れない。強いて言えば生産所時代より前、東洋組西尾分局~精成社時代のものか。(□+漢数字の識別印を有する東洋組印・天工会社印の刻印煉瓦が存在するらしい。水野信太郎『刻印集成』参照)
裏面Y線なし