丹治煉瓦製造所(左ズレ〓丹治)

大正7年『京阪神商工録』等には丹治煉瓦の社章として〓記号を左右にずらした記号が掲げられている。上棒が左にずれた格好なので〝左ズレ〓丹治〟と呼ぶことにする。似たような刻印は府下各所で見つかっており、また上棒が右にずれた〝右ズレ〓〟の検出例も多い。左右のズレにこだわらず社印として用いられていたものか。

刻印の使用時期は判然としないが、山陰線建設に関連する構造物で検出されていることから明治期まで遡るのは確かで、合名会社・合資会社となる以前の個人工場時代から使用されていたものと見るべきのようである。詳細は丹治煉瓦(丸丹)カテゴリを参照されたい。


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