[dim]大阪砲兵工廠 表門壁


大坂城公園京橋口の石垣の上に築かれた煉瓦壁。『大阪砲兵工廠沿革史』によれば開所~砲兵支廠時代の表門は京橋口から少し入り込んだ地点にあり、M13.6.15にこれを廃して鉄条門を正門としたとある。M20調の砲兵工廠表門は現在の位置で、ただし現化学分析所への通用門の付近は現況の通りでない(煉瓦壁はそこまで続いている:同一構造かどうかは確認できず)。現況の通りになるのはM30調の構内図から。

大阪砲兵工廠 表門壁
R長手/厚 21=4.08 [4.02, 4.14]99%
R小口/厚 20=1.97 [1.96, 1.99]99%
D20 = 231.7 x 114.46 x 57.35 mm
⇒ 7.65 x 3.8 x 1.9 寸 or 9-1/8 x 4-1/2 x 2-1/4 in ( 1.2 in/寸 換算 )

計測値・対厚比はM7大阪神戸間鉄道、M9京都大阪間鉄道に使用された煉瓦によく似る(例えば 新堀川避溢橋甚兵衛川暗渠)。堺の官営工場が砲兵工廠に煉瓦を供給したとする記録もあるので同規格で製造したものが納入されたのかも知れない。だとすればかなり早い時期の建造物ということになる。

https://bdb.kyudou.org/?p=15729

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