初代木曽川橋梁井筒で検出した市古検印とは別パターンで、中央に縦に”市古(製?)”、右に”三河国碧海”、左に”郡北大濱村”を刻む。この煉瓦には小口に”○+F”印も押されており、一連の○+英字印が同工場の製品であることが確定した。東海道線向けに大濱で始められた煉瓦製造は不調に終わり、代わって始められた西尾での製造が成功し西尾士族生産所になっていったとされるが(『西尾市史』)、大濱で製造された製品も使用されかつ遠方に運ばれていたことをこの一個は教えてくれる。
市古煉瓦 with ”○+F”@塚町暗渠内転石
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