英字”G” on 肉厚普通煉瓦@彦助川暗渠

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彦助川暗渠は『鉄道線路各種建造物明細録』にも収録されM8.11.竣工とあるが、現況は厚2寸4分前後を測る肉厚煉瓦で全面的に畳築されており、複線化の頃に全改築されたものと想像される。

坑道の中央、京都方の起拱線の裏側や、川床に張られた煉瓦の平に〝G〟刻印を検出した。この〝G〟の書体は桂川橋梁の複線井筒に採用されている異形煉瓦の形状指示印(特に〝C〟)によく似ており、同じ工場が使用した「肉厚普通煉瓦」を明示するための形状指示印とみられる。異形以外の形状指示印(!)は初。おそらく井筒用異形煉瓦〝A〟~〝E〟に加え、厚1寸8分の矩形煉瓦〝F〟、2寸4分の矩形煉瓦〝G〟が用意されたものとみられる(東海道線複線化に際しては厚1.8寸・2.4寸の並形煉瓦が特注されている。官報1894年01月20日公告参照)。

https://bdb.kyudou.org/?p=14821

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