M34 高架鉄道用並形煉化石仕様書

高架鉄道用並形煉化石仕様書

一、並形煉化石は品質、形状、色沢とも均一にして石片、土塊等の混合物なく又空隙、割目等を存せざる機械抜、焼過上等品たるべし
一、寸法は長七寸四分、幅三寸六分、厚一寸九分を以て定寸とす
 但し長さに於て二分以内幅及び厚さに於て各一分以内の伸縮は之を許す
一、重量は極めて乾燥したるものにして一個六百三十匁以上たるべし
一、三種の等級区別左の如し
 一等品は素質堅緻にして火度充分に透り角度正しく無瑕にして互に叩くときは金属を打つが如き音響を発し吸水量は重量の六分の一より少く抗圧強(圧迫するとき亀裂等最初の破壊を来す力を云う以下同じ)は一平方尺に付五十噸以上の割合たるべし
 二等品は品質火度等は略ぼ一等品に等しと雖角度少しく正しからざるもの又は使用上差支なき小瑕あるもの
 但し吸水量は重量の六分の一より少く抗圧強は四十五噸以上の割合たるべし
 三等品は品質火度とも一、二等品より劣るも吸水量は重量の五分の一より少く抗圧強は三十五噸以上の割合たるべし

帝國鉄道協會會報 第18巻第5号』 

※明治34年10月26日 鉄作計乙達第2007号

https://bdb.kyudou.org/?p=14375

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